ワイシャツ 襟 汚れ

夏といえばクールビズがすっかり定着してきましたが、さすがに暑い日が続くと、通勤や営業で毎日汗をかいてしまいますよね。特に汗で汚れたワイシャツで気になるのが「襟の汚れ」。

「洗濯をしてもなかなか落ちなくて、 でも襟以外は汚れてないからわざわざクリーニングに出すのも、買い替えるのももったいないし…」など、襟の汚れで悩んだ経験はありませんか?

その汚れ、実はいつもの洗濯にちょっとした工夫をすることで簡単に落とすことができるんです!

すでに汚れている部分に洗剤を多めにつけてみた、先に歯ブラシなどで洗ってから洗濯してみた、などの自分なりの工夫をやってことがある方にもおすすめしたい方法をご紹介しますので、自分に合ったワイシャツの襟汚れの落とし方を見つけてくださいね。

1. ワイシャツの襟汚れの原因は「皮脂」

そもそも、なぜワイシャツの襟には汚れがたまってしまうのでしょうか?
普通に洗濯をすると他の部分はきれいになっているのに、なぜ襟の部分の汚れは落ちにくくなってしまうのか?のメカニズムについて簡単にご紹介します。

ワイシャツ 襟 汚れ

ワイシャツの襟汚れの原因は、毛穴から出る「皮脂」。皮脂が襟に付着して「黄ばみ」になり、さらに皮脂の上に「ほこり」や「ちり」が蓄積することで「黒ずみ」になります。また、汗や紫外線も汚れの原因になるので、夏は特に襟が汚れやすい季節といえます。

皮脂とは、すなわち油のことなので、水となじみにくいという性質を持っています。
加えて、襟回りというのは、首や肩の肌と生地がこすれる場所なので、汚れが繊維の奥深くまで入り込み、普通に洗濯しても汚れが落ちにくいのです。また、油汚れが落ちやすい水温は40度〜50度ですが、洗濯する時の水温がそれよりも低いので、汚れが落ちにくいという要因もあります。

このようにもともと落ちにくい汚れがどんどん蓄積されていくことで、普通の洗濯では落ちない頑固な汚れになる、というわけです。

そのため、最初は薄い汚れでも、いつの間にか「こんなに汚れていたっけ?」と思うほどの汚れになってしまいます。

2. 襟汚れを簡単に落とす方法

それではいよいよ、襟汚れを落とす方法を紹介します。

まずは、「自宅でできる簡単な襟汚れの落とし方」からご紹介していきます。
こちらを試しても取れない、頑固な汚れの落とし方については、「3. それでも落ちない頑固な汚れを落とす方法」で紹介しますので、そちらをご覧ください。
最初にご紹介する方法は簡単な手順で、かつパソコンやスマホ片手に作業する必要もありませんので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2-1. 5分で軽い黄ばみを落とす

準備するもの
1. 食器用洗剤
2. 40度以上のぬるま湯

ワイシャツ 襟 汚れ

[豆知識]
用意するものはたったこれだけ!油汚れを落とすならこれ!というものを使って、頑固な皮脂汚れを落とします。食器用洗剤以外にも、女性が化粧を落とす際に使用するクレンジングオイルや、毎朝髭剃りの際に使用するシェービングクリームなども有効です。また、市販されている洗剤で、泥汚れや襟の汚れなど部分汚れ専用に作られた「ウタマロ石けん」という洗剤もよく落ちると評判です。

 

それでは落とし方の手順を見ていきましょう。

手順1 汚れている部分を軽くぬるま湯で濡らす

ワイシャツ 襟 汚れ

あらかじめ湿らせておくことで、生地と食器用洗剤がなじみやすくなります。

手順2 汚れている襟の部分に食器用洗剤(orクレンジングオイルorシェービングクリーム)を直接塗る

ワイシャツ 襟 汚れ

薄く、汚れている部分全体に塗ります。大量につけると色や柄が落ちてしまう可能性があるので、注意が必要です。

手順3 手でもみ洗いする

ワイシャツ 襟 汚れ

ワイシャツを両手で持ち、生地同士を優しくすり合わせます。古くなって毛が柔らかくなった歯ブラシを使うこともできます。

ただし、固い毛の新しい歯ブラシを使ったり、力一杯ゴシゴシと生地をこすり合わせたりすると、生地が傷む・汚れが逆に奥に入り込んで取りにくくなるなどの可能性があるので、優しくすり合わせることを心がけましょう。

手順4 ぬるま湯で食器用洗剤を洗い流し、いつも通り洗濯機へ

ワイシャツ 襟 汚れ

ワイシャツの洗濯方法は、「ワイシャツの正しい洗濯方法|しわを最小限に抑えるポイント」を参考にしてください。

たったこれだけのことで、あんなに取れなかった襟の汚れが驚くほど落ちます。普通の洗濯をする前の5分間で結果が全く違ってきます。食器用洗剤であればほとんど全てのお宅に置いてある物だと思いますので、すぐにでも試してみてください。

2-2. 30分で黒ずみまでしっかり落とす

さらに、「2-1.5分で軽い黄ばみを落とす」を行ったあと、洗濯機に入れる前にもうワンステップ足すと、もっときれいな襟を手に入れることができます。

それは、「食器用洗剤などで襟をもみ洗いした後、酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に、ワイシャツ全体を20~30分つける」という方法です。

漂白剤は一般の洗剤と違って、汚れを化学的に分解して汚れの色素を破壊し汚れを取り除くというメカニズムで働きます。そのため、食器用洗剤などを使ったことによって浮いた汚れに、直接酸素系漂白剤が浸透し、もっと汚れが落ちるというわけです。

漂白剤は2種類あり、それぞれ注意すべき点があるので見分け方を含めて紹介していきます。

ワイシャツ 襟 汚れ

ワイシャツのタグについている上のようなマークは「塩素系漂白剤を使用できるかどうか」を表す取り扱い絵表示です。左は塩素系漂白剤が使用できることを、右は使用できないことを表します。

取り扱い絵表示についてもっと詳しく知りたい方は、ワイシャツの洗濯方法の記事を見てみてください。

塩素系漂白剤

商品名 塩素系漂白剤
代表的商品 ハイター
特徴 最も漂白力が強い。染料まで脱色してしまう危険性があるので、色物・柄物には使用できない。
公式HP http://www.kao.com/jp

酸素系漂白剤

商品名 酸素系漂白剤
代表的商品 シャボン玉石けん
特徴 塩素系漂白剤より、漂白力は若干劣るものの、絹・ウール以外の全ての素材に使用することができ、色物・柄物にも使用できる。
公式HP http://www.shabon.com

薬局などに漂白剤を買いに行くときは酸素系と塩素系を間違えないように注意が必要です。商品にも必ず明記してありますし、分からない場合はスタッフさんに「これは酸素系ですか?塩素系ですか?」と確認するのもおすすめです。

ワイシャツの素材の種類によっては、酸素系漂白剤も使用できず、上のマークの下に「酸素系漂白剤使用禁止」と書いてあったり、タグや取り扱い絵表示の裏に注意書きがあったりするので、必ず確認するようにしてください。

3. それでも落ちない頑固な汚れを落とす方法

汚れが奥深くまで浸透していると、上の方法を試しても落ちないということも、もしかしたらあるかもしれません。また、お気に入りのワイシャツに食器用洗剤を使うのはちょっと不安…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、より本格的で、時間も手間もかかるけれど、効果が大きい方法を紹介します。

3-1. セスキ炭酸ソーダで落とす

アルカリウォッシュとも呼ばれる「セスキ炭酸ソーダ」。家庭用洗剤や入浴剤の成分としてよく配合されているアルカリ材です。アルカリの強さが強すぎず、洗浄力はあるのに手荒れしにくいのが嬉しいポイント。こちらを使うと汚れだけではなく、においもとれると評判です。

手順1
水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1混ぜて作ったセスキ炭酸ソーダ水を、汚れている部分にスプレーなどで吹きかけてください。

手順2
そのまま20分ほど放置してから軽く手でもんで、そのあとは通常の洗濯を行うだけ。水に溶けやすい性質を持っているので、溶かす時に特別な手順や水温を気にする必要はありません。

3-2. 重曹とクエン酸で落とす

 

アルカリ性である重曹と、酸性であるクエン酸の中和作用が起きる時に発生する発泡効果を利用した落とし方です。両方とも無害で、発泡の際に出るガスも無毒なのでご安心ください。

手順1
重曹を少量の水で溶かしたもの(250mlあたり小さじ1くらい)を古い歯ブラシで汚れた部分に塗ります。

手順2
クエン酸を水で薄めたもの(100mlあたり小さじ1/2くらい)をスプレーで吹きかけます。すると中和作用が起こり、シュワシュワと汚れを分解しながら発泡し始めるので、そのまま洗濯します。これできれいに汚れが落ちるのです。

3-3. 酸素系漂白剤+重曹とスチームアイロンで落とす

ワイシャツ 襟 汚れ

これが最も強力な方法です。色や柄が落ちる可能性があるので、必ず白地のワイシャツ限定で行うなど注意が必要です。心配な場合は、ワイシャツの裏地など目立たない部分で試してみてくださいね。酸素系漂白剤はアルカリ材や熱を加えることでパワーアップするため、重曹をアルカリ材として、スチームアイロンを熱としてそれぞれ利用します。

手順1
酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かします。分量は酸素系漂白剤のパッケージに書いてあるものを参考にしてください。

手順2
ぬるま湯に溶かした酸素系漂白剤と重曹が2:1の割合になるように混ぜ、汚れの部分に古い歯ブラシなどで塗ります。

手順3
最後にアイロンのスチームを、生地に当たらないように気をつけながら、しばらく当てると汚れが落ちていくのが目で見て分かります。そのあとは軽く水で流したあと、普通に洗濯してください。アイロンでスチームをあてるのは熱を持たせることが目的なので、ドライヤーでも代替可能です。

以上、3つが頑固な汚れを落とす強力な方法です。3番目の方法は必ず白地ワイシャツのみに使うようにしてください。

4. 襟汚れの防ぎ方

「2. 襟汚れを簡単に落とす方法.」「3. それでも落ちない頑固な汚れを落とす方法」を使えば、落ちにくい襟汚れを落とすことはできますが、そもそも着ている時から襟汚れを防止できれば、きれいな襟を長く楽しむことができます。

加えて、なるべく汚れがつきにくい対策をしておけば、いざ洗濯するときも簡単に落とすことができます。ここではきれいになった状態の襟に予め行っておくことで、襟汚れを防ぐ方法を紹介していきます。

4-1. ベビーパウダーを塗る

本来赤ちゃんの汗疹(あせも)や肌荒れを防ぐために使われるベビーパウダー。肌に優しく、汗や油を吸収する性質を持っているので、洗い上がったワイシャツの襟に軽くはたいておくだけで、皮脂汚れがつきにくくなります。また、水によくなじむので、洗濯する時に汚れが落ちやすいという特徴もあります。

薬局に行けば必ず置いてありますし、値段も500円程度とお手頃。ワイシャツ以外にも、スニーカーに塗って汚れを防止したり、制汗剤の代わりとして利用できたりと、生活のいろいろな場面で活躍してくれます。

4-2. のりを使う

こちらはのりで襟の部分をコーティングし、汚れをつきにくくする方法です。
アイロンがけを行う時にスプレータイプののりを襟の部分に特に重点的に噴射する、スティックのりを直接襟に塗るなどの方法があります。

ただし、ふんわりとした風合いのワイシャツには合わず、かっちりとした印象になるので、ご自身の好みに合わせてお使いください。

4-3. 専用の商品を使う

襟汚れで悩む人が多いためか、襟の部分に貼りつけるテープが販売されています。簡単に貼りつけることができ、無色透明で目立ちにくいという便利な商品です。ワイシャツだけではなく、コートなどにも使える商品です。

4-4. こまめに汗を拭く

どの方法とも一緒にできる方法は、首元に汗をかいたらこまめにふくこと。汚れが上に重なっていくのを防げるので、頑固な汚れになりにくくなります。

また、髪についているワックスやスプレーなどの整髪剤、首元に塗った日焼け止めなども汗で流れて襟汚れの原因になるので、特に汗をかきやすい場合は注意が必要です。

5. まとめ

以上、ワイシャツの襟汚れの落とし方と防ぎ方はいかがでしたか?

一言に「ワイシャツの襟汚れ」といっても、汚れの濃さによって適したケアの方法がありますので、まず「自分の襟汚れはどのケア方法が適しているのだろう?」を考えることがポイントです。

それぞれの汚れにあったケア方法、それぞれの注意しておくべき点を押さえた上でケアをすれば、普段気になっていた「襟の汚れ」をとることができ、また袖を通すのが楽しくなるはず。

汚れが目立つ夏だからこそ、汚れをきれいに落とす方法を知り、爽やかな襟元で夏のシャツスタイルを楽しんでくださいね!