スーツ コート

肌寒くなり、アウターを羽織り始める秋冬の季節。「秋冬に合うコートはどういうものがあるのだろう?」と悩みをお持ちではありませんか。

今回は、そんなコートについてお悩みの方のために、秋冬に合うコートをテーマに紹介をしていきたいと思います。

ビジネススーツに合う定番のコートから、カジュアルなスタイルにも合うコートを紹介していきますので、参考にしてくださいね。


 

1. 秋冬向けのコートの種類と特徴一覧

「秋冬に合うコートはどのようなものがあるのだろう?」
「どのようなコートが自分の仕事場に適しているのだろう?」

と、男性であれば一度は悩んだことがあるのでないでしょうか。このチャプターでは、そんな方のためにスーツの種類や特徴についてそれぞれ紹介していきます。

1-1. ステンカラーコート

ベージュや紺をメインにビジネスマンの必携アイテムとされるビジネスコート。ステンカラーと呼ばれる後ろが立ち上がり、コンパクトで前にかけて落ちた襟、膝上までの長い丈、スタイリッシュに決まるシルエットが特徴のアイテムです。また裏地がボタン式のものは、裏地を外すことで少し肌寒い春先に羽織れる「軽アウター」として活躍してくれる万能な存在です。

【季節】秋・冬・春
【定番カラー】黒・紺・ベージュ
【用途】ビジネス・カジュアル
【ビジネスカラー】黒・紺・濃紺

[豆知識]
ステンカラーコートは、ポリエステルや防水加工をしたコットン・ギャバジンを使ったものが多く、雨風に強く、防風性に優れていますが、ポリエステルのため、起毛感がなく秋冬の季節感は出しにくい一面も。しかし、雨に強く、仮に雨に濡れても風通しの良いところで干せば手入れは十分ですので、デイリーユースアイテムとして活躍が期待できる存在です。ビジネスマンであれば1着は持っていて損はしないでしょう。

1-2. チェスターフィールドコート

19世紀のイギリスが発祥とされ、正装用のコートのはじまりと言われる格式高く、フォーマルな場で重用されてきた歴史を持つチェスターコート。すらっとしたシルエットに背広襟があり、襟はノッチドラペル、ボタンはフライフロント(比翼仕立て)と呼ばれる隠しボタン仕様、そしてやや長めの丈が特徴のアイテムです。最近はカジュアルファッションでも人気が高いアイテムですが、ビジネスとカジュアルの兼用を希望であれば、クラシックなデザインを選ぶようにしましょう。

【季節】秋・冬
【定番カラー】黒・紺(濃紺)・チャコールグレー
【用途】ビジネス・カジュアル
【ビジネスカラー】黒・紺・濃紺・チャコールグレー

[豆知識]
チェスターコートは、素材にウール使っているため起毛感があり、秋冬の季節感を演出してくれるアイテムにぴったりな存在。しかし、素材がウールのため、雨に弱いというデメリットも。万が一、雨に濡れた時は風通しの良いところで干し、軽くブラッシングが必要になりますので、お忘れなく。

 

1-3. トレンチコート

もともと第一次世界大戦時にイギリス軍が雨風をしのぐために開発した軍用コートが起源のトレンチコート。防水加工がされた生地で作られることが多いため雨風に強く、腰を紐で縛れるウエストベルトが特徴的で、通称「キング・オブ・コート」として知られる最も代表的なビジネスコートです。シルエットはゆったりとした丈長のものが多く、スーツの上かサラリと羽織るだけでも十分に季節感を演出できるアイテムです。

【季節】秋・冬
【定番カラー】ベージュ・黒・紺
【用途】ビジネス・カジュアル
【ビジネスカラー】黒・紺

[豆知識]
トレンチコートの楽しみ方は、ボタンを留め、腰紐の結び方を工夫し、違った印象を演出できること。腰紐を前で縛ると腰周りのラインがシュッとし、引き締まった印象となり、逆に後ろで腰紐を縛るとラフな印象になりますので、結び方の違いを知ることもトレンチコートの醍醐味です。

1-4. ダッフルコート

もともと漁師たちの防寒着として考案されたダッフルコート。大きめのフード、オーバーシルエット、厚手のメルトンウール生地、魚釣りに使われる木製の浮きをモチーフにしたトグルボタンが特徴的なアイテムです。

【季節】冬
【定番カラー】黒・紺・キャメル
【用途】カジュアル
【ビジネスカラー】黒・紺(カジュアルな服装の職場の場合)

[豆知識]
ダッフルコートの素材には厚く保温性に優れたメルトンウールが使われていますが、厚い分どうしても着用時には重い着心地になってしまいます。そのため、軽いダッフルコートが欲しい方は、あえてウール100%にこだわるのではなく、混紡のものを選び、着用時に軽いものを選ぶようにすると良いでしょう。尚、ダッフルコートはビジネスシーン向きのアイテムではありませんので、くれぐれもスーツの上に羽織り、出社することはないようにしてください。

1-5. キルティングコート

防寒性、軽量性などの機能性とスタイリッシュさが合わさったアイテムとして人気のキルティングジャケット。落ち着きがあり、爽やかな印象を与える人気アイテムとして、近年、ビジネスでもカジュアルでも着用する人が増えています。注意点としては、着用時に重い印象を与えないためにもやや肉薄なものを選び、軽やかな印象のものを選ぶのがベターです。

【季節】秋・冬
【定番カラー】黒・紺・グレー
【用途】ビジネス・カジュアル
【ビジネスカラー】黒・紺・濃紺・グレー

[豆知識]
「キルティングジャケット = カジュアルのみ」という印象を持たれがちですが、ビジネスシーンでも着用可能ですので、今まであえて避けていた方は試してみることをおすすめします。しかし、どうしてもキルティングジャケットは軽い印象を与えてしまいますので、取引先との重要な商談時などには避けたほうが無難でしょう。

1-6. Pコート

厚手のメルトンウール生地、腰までのやや短めの丈、がっしりとしたシルエットが特徴のPコート。ボタンがシングルのものはカジュアルな印象を演出し、ボタンがダブルのものはかっちりとしたフォーマルな印象を与えます。カジュアル用のアウターとしては定番の存在ですが、ビジネス向きではないため、仕事場への着用は控えておくのがベターです。

【季節】秋・冬
【定番カラー】黒・紺・チャコールグレー
【用途】カジュアル
【ビジネスカラー】黒(カジュアルな服装の職場の場合)

[豆知識]
従来、Pコートは丈の短いものが主流とされ、腰の高さほどの着丈のものが多く販売されていましたが、近年ではやや着丈が長いものも販売されています。着丈の長さはお好みですが、厚く重いメルトン生地を使用することで、どうしてもトップスとしてボリュームが出てしまうアイテムですので、スタイリッシュな着こなしを演出したい方は、細身のパンツを合わせるのが鉄則です。

1-7. ダウンコート

軽くて暖かい、真冬に必須の防寒アウターとして人気のダウンコート。通常のダウンジャケットとの違いは、丈の長さ。丈の長いものは総じて、ダウンコートと呼ばれています。フード付きのアイテムが多いため、真冬の時期に活躍する防寒アイテムです。また近年では、UNIQLOに代表されるウルトラライトダウンやダウンベストなど、ダウン関連のアウターについては軽さ、暖かさ、動きやすさを求める需要が高まっている傾向が見られます。

【季節】冬
【定番カラー】黒・紺・茶・カーキ
【用途】カジュアル
【ビジネスカラー】黒(カジュアルな服装の職場の場合)

[豆知識]
取り外し可能なフード付きのダウンコートなどもありますが、基本的には「ダウンコート = カジュアルシーンのみ」と押さえておきましょう。防寒向けのアイテムとして作られているため、厚みがある分重い印象を与えてしまいがちですので、逆に上品でスタイリッシュな印象を演出したい方は生地が薄くダウンのボリュームが少ないものを選ぶと良いでしょう。

1-8. モッズコート

もともと、アメリカ陸軍が着用していたパーカー付きのコートをモチーフとして開発されたモッズコート。名称自体は、1960年代のロンドンの若者「モッズ」たちのユニフォーム的なファッションとされたところから正式に「モッズコート」として知られるようになったアイテムで、ロング丈、襟に縫い付けられた大きめのフード、やや野暮ったくみえるシルエットが特徴です。

【季節】冬
【定番カラー】黒・紺・カーキ
【用途】ビジネス・カジュアル
【ビジネスカラー】黒・紺

[豆知識]
従来、アイテムとしてはカジュアル向きのものでしたが、近年はビジネス向きでも着用ができるような素材を使い、きれい目のシルエットに作られるものが多いため、スーツの上にモッズコートを羽織る人も増えてきています。職場の雰囲気にもよりますが、コートの範囲が厳しくない職場には、冬コートのひとつとして取り入れてみるのもありでしょう。

2. スーツに合わせるコート・購入前に確認すべき点

スーツに合うコートの紹介の次は、実際にコートを買う前に確認すべき点について解説をしていきます。スーツを選ぶ時のようにコートを選ぶ時には確認すべきポイントがありますので、それぞれ押さえていきましょう。

2-1. コートを選ぶ時はスーツの上から試着を

秋冬のコートを選ぶ時に忘れてはいけないのが、試着時の服装です。あくまでもコートはスーツの上に羽織るものですので、コートを選ぶ時はスーツの上から試着をすること、理想で言えば、

・自分が普段着ているスーツを着用し、店舗で試着をすること

ができればばっちりです。

もちろん、コートの試着時には店舗スタッフの方がサンプルのスーツを取り出してくださると思いますが、いつもご自身が着用されているサイズ感のスーツと全く同じものとは断定できないため、普段のスーツ姿に合うサイズを見つけるためにも、できる限り普段着用のスーツの上からの試着をおすすめします。

 

2-2. スーツの肩を覆うサイズのものを選ぶ

(写真のものはOK)

スーツを選ぶ時と同じようにコートでも「ご自身の肩に合うサイズのコート選び」が必要です。

「スーツの上に着るので、少しサイズが大きくてもいいかな…」と思いがちですが、スーツと同様に「オーバーサイズ = ビシッと決まらないだらしない印象」を与えてしまう可能性がありますので、試着の際にはスーツの肩に合い、スーツの肩を綺麗に覆うサイズのものを選ぶようにしてください。

 

2-3. 袖丈はスーツの袖丈が隠れるものを選ぶ

(写真のものはOK)

コートの試着時には必ず「袖丈がスーツの袖丈よりも長いか」を確認するようにしましょう。袖丈がスーツの袖丈よりも長いとだらしない印象となり、短すぎるとみっともない印象となりますので、ご自身の袖の長さに合い、大きすぎず、短すぎないジャストサイズを選ぶようにしましょう。

 

2-4. スーツよりも長い着丈を選ぶ

(写真のものはOK)

袖丈の長さの次に確認したいのが「中に着ているスーツよりも長い着丈のコート」をきちんと選べているかどうか。

スーツを羽織り、コートを試着した後は必ず全身鏡で「コートの丈がスーツの丈よりも長いかどうか」を見るようにしてください。スーツの丈よりも短いサイズのコートを選んでしまうと不恰好なスタイルになりますので、絶対に避けるように注意しましょう。

[豆知識]
最近の傾向として、自転車通勤や電車など座る機会が多い方は短めの丈のものを選ぶ、つまり動きやすさ重視でコートを選ぶ方が増えており、ショート丈のPコートやダッフルコートへの注目も伺えます。逆に座る機会が少ない方はチェスターコートを選びクラシックな冬のコートスタイルを楽しむ傾向も見られますので、ご自身の住む場所やライフスタイルを振り返り、「自分の生活に合うアウターはどれだろう?」と考えるのも良いかもしれません。

2-5. 職場に合うコートを選ぶ

そもそもですが、職場の服装によって適切なコートの種類は変わってきます。そのため、「1. スーツに合うコートの種類と特徴一覧」でご紹介をした内容と踏まえ、「自分の職場ではどのアウターが適切なのだろう?」を見極めた上で、コートを購入するようにしましょう。

[豆知識]
特に新社会人の方など、ご自身の職場、仕事に合うコートの種類に自信が持てない場合は、「直属の先輩に聞いてみること」が一番良いでしょう。先輩や上司の仕事の方法を真似することも大事ですが、ビジネスマナーのひとつとして服装への気づかいも真似することも同様に重要ですので、悩んだときは思い切って相談してみましょう。

3. シーン別・おすすめコートについて

10月を過ぎると、いよいよ寒くなりコートが必要になる季節。就職活動、ビジネス、プライベートに分けて、シーンごとに適切なコートを紹介していきます。シーンに合うコートを選び、失礼のない装いを心掛けることも社会人のマナーのひとつですので、それぞれ押さていきましょう。

3-1. 就職活動コート 種類

就職活動時に気をつけたいコート選び。色は黒や紺、グレーなど落ち着いた色を選ぶようにしましょう。

「1. スーツに合うコートの種類と特徴一覧」で紹介をしたステンカラーコートを選び、面接・試験会場へ向かうのが無難です。面接時などではコートを脱いでいると思いますが、あくまでも「社会人となる人として相応しい服装」を心掛けるようにしましょう。

3-2. 仕事コート 種類

出勤時や取引先との外出時に気をつけたい職場でのコート選び。業界や職場によって服装のルールが異なりますが、会社員の方であれば「1. スーツに合うコートの種類と特徴一覧」で紹介をしたステンカラーコート、トレンチコート、キルティングコートを選んでおけば問題ないでしょう。

職場の服装へのルールは会社や部署によって変わりますので、「服装のボーダーライン」の確認をお忘れなく。

3-3. プライベート

プライベートでは、「1. スーツに合うコートの種類と特徴一覧」で紹介をしたコートであればどのコートを選んでも問題ないでしょう。

最近のトレンドでは、プライベートでも仕事でも着用ができるとのことで「モッズコート」、クラシックなスタイルを楽しむ人が増えたことで「チェスターフィールドコート」が人気のようです。

4. まとめ

以上、スーツに合わせるコートへの悩みは解消しましたでしょうか。

一言にコートと言っても、素材や色の違いで与える印象も変わってきますので、コートを初めて買う方はまずは定番のコートを、すでに何着かコートを持っている方は今まで持っていないコートを、という具合に選ぶようにすれば冬のスーツスタイルも楽しくなるでしょう。

「秋冬のビジネススーツスタイルは、羽織るコートで決まる」と言われるほど、スーツに合わせるコートは重要なアイテムですので、コートの種類を押さえ、ご自身に合う1着選びを楽しんでくださいね。